AOをはじめとする推薦入試の出願条件に、英語資格の有無を条件にしている大学が多くあります。語学系や国際系の学部はもちろん、グローバル化が進む中、英語資格を出願条件にしている大学や学部が増えています。
AOや推薦入試の出願は、8月の下旬から始まります。高3の6月から7月にかけても英検・GTECを受験できますが、出来れば高2の終わりまでに英検2級を取得しておきましょう。多くの大学では、英検2級か同等の英語資格を出願条件にしています。しかし、出願するすべての受験生がその条件をクリアしていることを考えると、それ以上の力を持っていないと合格は出来ません。ですから高2の終わりまでに出願条件をクリアし、高3になってからはさらにその力を磨き、もっと受けのレベルの英語資格を取得できるようにしておきたいものです。
英検、GTEC、TOEICなど、英語の資格には多くのものがあります。どれを取得すればよいのでしょうか?大学によっては、英検は使えるけどTOEICはダメ、でも別の大学では英検もTOEICもいける。このように、大学によって使える資格はまちまちなのです。
こちらの調べでは、一番使えるのは英検、その次がTOEICになっています。しかしながら、TOEICは高校生には問題の相性の面でやや不利かなという気がします。色々使えて対策もしやすい面では、英検とGTECをお勧めします。また対策のしやすさでは、TEAPが最もお勧めです。スピーキングやライティングの対策が非常にしやすく、短期間で得点の向上が望めます。しかしながら、TEAPは新しいテストのために、使える大学が限られているのが難点です。
ですが実際にお勧めするのは、複数の試験を受験することです。たとえば英検の場合、豪閣下不合格化だけで判断され、不合格になった場合は何も残りません。仮に合格したとしても、そのポイントまで見る大学もあり、ポイントに届かない場合その合格は役に立ちません。また、英検の二次試験は、面接官によって評価がマチマチであると感じます。実力ある子が英検の二次試験を受けたのに、案外評価が低いものだった。こんな経験を何度もしています。
ですから、1つだけ試験を受けようとするよりも、最初から保険をかけ、複数の試験を受験することを、二重まるはお勧めします。
高校2年生までに英検2級を取得しようと言いましたが、実はそれほど難しいわけではありません。なぜなら、中学生でも、小学生でも、英検2級を持っている子がいるのですから。
では、そのような子たちはどうやって勉強したのか?もしかして帰国子女?中には帰国子女や、幼いころから英語の学習をしてきたという子もいます。しかし、皆がそういうわけではありません。英語資格取得にはコツがあります。
4技能という言葉を、最近はよく耳にするようになりました。これは、読む・書く・聞く・話すの4つを指します。皆さんは中学生の頃から、どちらかといえば読むことを中心に勉強してきたかと思います。なぜなら英語の教材として与えられるのは教科書で、テストだってその中から出題されるわけですからね。
しかし、英検などの試験において、文法や単語は、リーディングが最も難しいものとなっています。リスニングの原稿を見ればわかりますが、それほど難しいのもはありません。またスピーキングも、英検2級程度なら、中学3年生でもなんとかなってしまうレベルです。
そう、中学生や小学生で英検2級を取得している子の多くが、リスニングやスピーキングを得点源としているのです。一方普通の高校生は、リーディングの勉強法は知っていても、リスニングやスピーキングの勉強法がわからないと言い、あまり対策をしない生徒が多くいます。しかし、ある程度の訓練を積めば、誰だってリスニングやスピーキングは上達するのです!