ここでは、高志中学の入試に向けての受験対策、入試に関する情報、そして二重まる学習塾からのアドバイスを書き綴ります。高志中学を受験される方は、是非目を通しておいてください。
■高志中学について
高志中学校は2015年4月に、高志高校に併設する形で設立された中高一貫校です。中高一貫の特徴を生かし、高校で習う内容の一部を中学校のうちに学習してしまうことで、高校進学後の学習を効率的にすることを目指しています。また、7限目を活用することで他の公立中学校より3年間で350時間多い授業時間を確保し、豊富な授業時間を確保していることも特徴の1つだといえるでしょう。
このように、高志中学では高校受験を通さず高志高校に入学できることから、高校入試対策のための時間を違うこと、例えば中学校修了時に自分の考えを論文にまとめたり、英語で議論できるような表現力を修得するための取り組みなどに充てています。
授業スピードは通常の中学に比べかなり早いといえ、中学2年生の終わりごろには中学3年生の内容を学習し終えているという状態です。
こうした取り組みは、第一期生90名のうち10名が東京大学、3名が京都大学へ合格するなど、かなり高い合格実績を残すことに成功しています。
■高志中学受験日程(2022年度)
願書受付:11月22日~11月28日
入学試験:12月17日+18日
合格発表:12月26日
■高志中学の受験倍率
2022年度入試・・・3.51倍 316名受験 90名合格
2021年度入試・・・3.69倍 332名受験 90名合格
2020年度入試・・・3.66倍 329名受験 90名合格
2019年度入試・・・3.64倍 328名受験 90名合格
2018年度入試・・・3.77倍 339名受験 90名合格
2017年度入試・・・3.73倍 336名受験 90名合格
■高志中学の受験難易度
まず、福井市内で中学入試を実施しているのは、高志・附属・北陸・福井の4校になります。中でも一番人気があるのは高志中学で、倍率も4倍近くになります。入試問題や合格するために必要な学力の難易度も、高志中学は附属中学に比べて高いとお考えください。
受験している層に関して言えば、基礎学力は高いことはもちろん、自分の意見をしっかり言える生徒が多くおります。4年生・5年生から対策をしているという受験生も少なくありません。イメージとしては、クラスの中での成績が3番くらいまでの生徒が合格を争うのが附属中学のイメージであるのに対し、高志中学の場合は今通っている小学校の中で成績が2~3番目くらいまでの生徒が合格を争うというイメージになるかと思います。
これらのことから、高志中学を受験し合格しようとするのであれば、出来るだけ早めに対策をはじめ、6年生の夏休み以降は出来るだけ他の習い事などを控え、受験に集中した方が良いといえます。
■高志中学の入試問題
高志中学の入試問題は、有名私立の問題ほどではありませんが、公立の中高一貫校の中では難しい元のなっています。他府県の人からすると、「さすが学力が高い福井県。小学6年生の子がこんな難しい問題を解くのか!」という印象を持つでしょう。
たとえば算数なら、割合や速さの問題を苦手とする小学6年生は多いかもしれません。それらに関する文章問題になると、さらに頭を抱える生徒は増えるでしょう。しかし高志中を受験するのであれば、それらの問題を難なく解き、文章問題の応用をスラスラ解けるような学力が必要となります。
■高志中学適性検査Ⅰ(国語)
高志中学の国語の問題は、知識問題が少なく、真の国語力を問う問題だといえます。記号の問題も少なく記述が多いことからも、それがうかがえます。そうなると心配なことは、やはり時間配分でしょう。ちょっと考えていると時間が過ぎ、全ての問題に手を付けられなかった。時間を使って考えた問題も正解に至らなかった。そうなってしまうことが最も心配されます。
国語で最初に身につけるべき感覚は、国語の答えは1つであるということ。そしてその答えは、必ず文章中に書いてある、もしくは隠れているということです。それを探し出す作業をちゃんと繰り返すことが、対策の早道だといえます。
また、自分の考えを文章で書き表すという問題も出題されます。感受性が強い子、よく自分の発表する子、普段子供たちは勉強しなければならぬことを受ける一方になってしまいがちですが、自分の考えを発信しようとしているお子さんは、もしかすると高志中学に向いているかもしれませんね。
こうした対策は学校の授業では行われません。やはり国語での得点を伸ばすには、学習塾の指導が欠かせないと感じます。
■高志中学適性検査Ⅱ(算数)
高志中学の問題の中でも、最も難しいのがこの算数ではないでしょうか。計算問題にもひねりが加えられており、応用問題でも説明が求められるなど、難易度は高くなっています。また、問題の量も多いことから、これだけの質とボリュームある問題を50分で解こうとなると、それなりの訓練が必要です。小学校の学習では、これほど難しい問題は指導していませんから、やはり塾や家庭教師などによる指導が必要になってくるかもしれません。
受験するにあたって対策しておくべきことは、数列、割合、そして速さの問題を難なくこなせるようにしておくことです。計算問題にもひねりが加えられていますから、単に素早く計算できる能力だけでなく、数の規則性などを素早く見つけられる能力が必要になります。応用問題に関しては、二重まるでは方程式を用いて説明しています。小学校でも方程式を習ってはいるようですが、定着率はそれほど高くはありません。
■高志中学適性検査Ⅲ(理科・社会)
附属中学とは違い、高志中学では社会や理科も試験科目になっています。勉強しなければならない科目が増えて大変だ!確かにそうかもしれません。ですが、社会や理科は国語や算数に比べ、努力次第で点数を伸ばしやす科目でもあります。もともと勉強ができる子が多く受験しますから、努力型の子でも挽回できる、そう捉えることが出来るのがこの適性検査Ⅲなのです。
理科や社会と聞くと、暗記科目だと思われるかもしれません。しかし高志中学の問題は、記述問題が出題されます。単に知識があるだけではなく、その理由を知っているか、それをどう生かすかといった深い理解と、その応用力が問われるとお考え下さい。
■高志中学適性検査(面接)
高志中学校では、入学から高校卒業までの6年間を見通して、「自分の意見を論理的に伝える力を伸ばす教育」、「様々な人々との活発なコミュニケーションを通して、課題解決に必要な資質・能力を育てる教育」を進めています。これらの教育活動は、新しい学習指導要領においても「主体的・対話的で深い学び」として重視されています。こうしたことから、同校の入学者選抜において、面接を実施し、志願者のコミュニケーション能力や学びに向かう力を評価します。
実際の面接で問われたことは、志望動機などの答えを用意できるものではなく、「他の受験生の意見を聞いてどう思ったか」というような、あらかじめ答えを用意できないものばかりです。このことから、面接対策は答えを用意するといったものではなく、日頃からいろいろなものに興味を持ち、それに関する自分の意見を述べるといった根本的な練習が必要になります。
二重まるの高志中対策
通常授業では基礎力の育成から始め、夏休み頃から応用力を育てます。通常の授業では、資料の読み方、文章の書き方、計算のやり方など、基礎的な力を育成します。高志中学の入試問題は記述式が多くあります。この記述式は知識を問うというより、説明の能力を問う問題です。したがって、知識や解法を説明する集団授業では、その能力を引き出すことは難しくなります。生徒一人一人がどのような文章を書きどう説明しようとしているかを把握し、それを1つ1つ改善していく。そうした指導を行うために、少人数で指導を致します。
また週末には教室での対面授業も行い、面接対策を行います。これは過去の事例をもとに、実際に近い形の面接を体験して頂けるようにいたします。
■二重まるの高志中対策(説明力と積極性)
普通なら先生が行う解答や解き方に関する説明を、生徒に行ってもらうことが多くあります。高志中学の問題は決して基礎学力を問うものではなく、自分の考えを問われるものが多くあります。平日の授業では基礎力を身につけてもらいために先生の説明を聞くことが多くなりますが、週末の授業では生徒が積極的に答えの出し方をみんなで考え、それを発表するような授業を積極的に行っています。
■二重まるの高志中対策(過去問題の取り扱い)
高志中受験者の保護者の方からは、比較的早い時期に、過去問題をやりたいというお声を頂くことがあります。実力を知ることは確かに大切ですが、その時その時で必要なこともあります。
したがって、ご家庭で過去問題を解くことを止めることは致しませんが、塾で過去問題を解くのはある時期を過ぎてからだということを、予めご理解いただけたらと思います。
1.24時間たっても返事がない場合、メールが届いていない可能性がございます。
その際はお手数ですが、お電話にてお問い合わせください。0776-81-4880
2.面談ご希望の場合、夕方6時までなら平日はもちろん、土曜日や日曜日も可能です。
3.無料体験授業は、2回まで可能です。