■神戸女学院について
1875年にアメリカの女性宣教師によって創立された神戸女学院は、関西学院大学西宮聖和キャンパスと背中合わせの場所にあります。キリスト教と国際理解を教育の柱にしている点やキャンパスの雰囲気も、関学に似ているところがあります。神戸にはこの神戸女学院と神戸女子大の2つがあり、この2校はよく混同されます。
住所:〒662-8505 兵庫県西宮市岡田山4-1
アクセス:阪急電鉄今津線門戸厄神駅から徒歩8分
■AO入試を行っている学部
神戸女学院のAO入試は、文学部英文学科、人間科学部環境・バイオサイエンス学科、音楽学部で行われています。募集定員は若干名となっていますが、2019年度入試では、文学部英文学科で11名、人間科学部環境・バイオサイエンス学科で3名、音楽学部で20名の合格者が出ています。この数字は、例年同様であり、1つの目安にすると良いでしょう。
■専願か併願か
神戸女学院はAO入試を実施しているすべての学部・学科において、専願制となっています。合格したら入学することを確約できるものしか受験できませんので、注意が必要です。
■AO入試の出願資格
(文学部英文学科)
英検2級・TEAP225点以上など、英語資格が必要です。
(人間科学部環境・バイオサイエンス学科)
評定3.0以上
理科の取得単位が14以上で、理科の評定が3.6以上
(音楽学部)
音楽等での入賞経験
吹奏楽部や合唱部での入賞経験
■AO入試の受験倍率
(文学部英文学科)
2019年度・・・受験者:22 合格者:11 倍率:2.00
2018年度・・・受験者:10 合格者:10 倍率:1.00
(人間科学部環境・バイオサイエンス学科)
2019年度・・・受験者: 3 合格者: 3 倍率:1.00
2018年度・・・受験者: 3 合格者: 0 倍率:
2017年度・・・受験者: 4 合格者: 3 倍率:1.33
(音楽学部)
2019年度・・・受験者:25 合格者:20 倍率:1.25
2018年度・・・受験者:19 合格者:14 倍率:1.36
2017年度・・・受験者:25 合格者:18 倍率:1.39
■神戸女学院のAO情報
●出願に関して
他の大学のAO入試と比べ、神戸女学院は出願期間が9月3日から9月20日とやや遅めです。他の大学の出願には間に合わなかった受験生でも、神戸女学院なら間に合うかも知れません。
出願の際に必要なのは、志願書と自己推薦書です。両方合わせるとそこそこのボリュームになりますので、作成にはそれなりに時間がかかります。
●試験に関して
文学部英文学科では、日本語と英語での面接のみになります。また、短い英文を読みその内容に関する質問もされます。これら英語の質問は、英検を受験した生徒なら難なくこなせるでしょう。しかし、英検は合格したもののスピーキングのスコアが低かった生徒は、それなりの練習が必要になります。
人間科学部バイオサイエンス学科では、自己推薦書に書いた内容に関する質問がされる口頭試問が行われます。これは、語句暗記が必要というようなものではなく、その内容に関する世の中の状況や、自分の考えを深く聞かれると考えておくと良いでしょう。つまり、語句の知識が必要なのではなく、しっかりとした考えが必要だと捉えてください。
音楽学部は実技と面接になります。過去、当塾から音楽学部を受験した生徒はいませんので、今のところ何の情報もありません。
●合格へのアドバイス
AOにおいての面接試験は、事前に提出した書類の中から質問がされ、そのことに関する深い知識と関心があるようなら、面接の得点は上がります。神戸女学院においてもそれは同じですので、事前提出書類を時間をかけ、しっかりしたものに仕上げることが重要になります。