●生徒との接し方
高校生の場合、上下関係がきついと、その反発は中学生以上に強くなります。ですから、普段は生徒と同じ目線で、しかしし気を引き締めるときは引き締める。そんな関係が望ましいといえます。気を引き締めるとき、何も大声で叱る必要はありません。真剣に話をすればいいだけです。その真剣さから緊張感が生まれ、生徒はその空気を読み、気を引き締めることでしょう。
●生徒が望んでいるもの
生徒は1つ1つの問題の解き方や解説はもちろんですが、成績向上、あるいは大学受験までの道筋がどういうものであるかを知りたがっています。
たとえば英語の文法を教えるときには、1つ1つの文法の解説だけではなく、どの程度まで深く勉強すべきかを知りたがっています。ですから、「この問題はセンターで出るかどうか、ぎりぎりくらいの難しさかな。」そのようなアドバイスを、随時入れていくとよいでしょう。
このように、勉強のアドバイスを、自分やほかの人の経験を交えて話をすることで、生徒の学習を支えていただけたらと思います。
●英語
英語は授業形式でお願いします。学校により進度は違いますが、学校に合わせる必要はありません。高志中学では、中学3年生の半数が英検2級を取得しています。つまり、遅いペースに合わせる必要はないので、先に先に進むようコントロールしてください。
高校生は、何をどのくらいのペースで進めていけばいいかを知りません。生徒に合わせたやり方を取っていると、最初は生徒側も心地よさを感じてくれますが、受験が近づくと不満を口にするようになります。
●小論文・数学
2限目は小論文としていますが、数学を希望する生徒は数学でも構いません。この場合、授業ではありませんから、個別対応になっても構いません。進度も生徒に合わせる形で構いません。
小論文はオリジナルのテキストがあります。このテキストはあくまでAO入試対策となります。受験する大学や学部によっては、必要な部分や必要がない部分もありますが、どんなテーマが出てきてもある程度の文章が書ける技能は必要ですので、そのあたりのことを説明して頂けたらともいます。